業務改善助成金
1. 助成金の概要
- 中小企業を対象に、省力化投資を行い、かつ、事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内にした場合、原則として省力化投資にかかった費用の一部が助成されます。
- 賃金引き上げ額および対象労働者数に応じて上限がありますが、最大600万円がされます。
- ※1の10人以上の上限額区分は、特例事業者が、10人以上の労働者の賃金を引き上げる場合に対象になります。
コース区分 | 引き上げ額 | 引き上げる労働者数 | 助成上限額 | 助成対象事業場 | 助成率 |
30円コース | 30円以上 | 1人 | 30万円 |
以上の2つの要件を満たす事業場 ・事業場内最最低賃金と地域別最低賃金に差額30円以上内 ・事業場規模100人以下 |
【事業場内最低賃金900円以上950円未満】 4/5 生産性要件を満たした場合は 9/10 【事業場内最低賃金950円以上】(※2) 3/4 生産性要件を満たした場合は 4/5 |
2~3人 | 50万円 | ||||
4~6人 | 70万円 | ||||
7人以上 | 100万円 | ||||
10人以上(※1) | 120万円 | ||||
45円コース | 45円以上 | 1人 | 45万円 | ||
2~3人 | 70万円 | ||||
4~6人 | 100万円 | ||||
7人以上 | 150万円 | ||||
10人以上(※1) | 180万円 | ||||
60円コース | 60円以上 | 1人 | 60万円 | ||
2~3人 | 90万円 | ||||
4~6人 | 150万円 | ||||
7人以上 | 230万円 | ||||
10人以上(※1) | 300万円 | ||||
90円コース | 90円以上 | 1人 | 90万円 | ||
2~3人 | 150万円 | ||||
4~6人 | 270万円 | ||||
7人以上 | 450万円 | ||||
10人以上(※1) | 600万円 |
◆特例事業者
以下の要件に当てはまる場合が特例事業者となります。なお、②・③に該当する場合は、助成金対象経費の拡充も受けられます。
- ① 賃金要件
- ・申請事業場の事業場内最低賃金が950円未満である事業者
- ② 生産量要件
- ・売上高や生産量などの事業活動を表す指標の直近3ヵ月間の月平均値が前年、前々年または3年前の同じ月に比べて、15%以上減少している事業者
- ③ 物価高騰等要件
- ・原材料費の高騰など社会的、経済的環境の変化等の外的要因により、申請前3ヵ月間のうち任意の1か月の利益率が前年同月に比べ3%ポイント※2以上低下している事業者
※2「%ポイント(パーセントポイント)」とは、パーセントで表された2つの数値の差を表す単位です。
2. 主な受給要件
- ・ 事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であること
- ・ 解雇、賃金引き下げなどの不交付事由がないこと
3. 対象となる設備投資の例
- ・ POSレジシステム導入による在庫管理の短縮
- ・ リフト付き特殊車両の導入による送迎時間の短縮
- ・ 専門家による業務フロー見直しによる顧客回転率の向上
- …など
4. ポイント
- 交付申請(計画)→認定を受ける→取組(賃金引上げ、設備投資など)→支給申請 という流れで進めます。
- 交付認定前に、取組(機器等の発注、納品、費用の支払など)を行った場合は対象外となります。